箱根超え−海岸線

初給料出てから最初の日曜日、天気もいいので、箱根越えをすることにした。
　神奈川県民のバイク乗りとしては有るまじきことだが、バイクを乗り出して早３年、俺は一度も箱根に行ったことがなかったのだ。
　まぁ、バイトが毎日あったのに、ＣＢで小田原の先に行く気が起きなかったわけだが、勤めだして土、日休みだし、休みの日しかハヤブサ動かせないし、と言うわけで、人生初の箱根越えを敢行することにしたのだ。
　朝１０時に家を出て、平塚から国一乗って、小田原通り過ぎていよいよ箱根へ。
　ここまでは順調だったのに、山登り出したらいきなり渋滞。
　何だと思ったら、そうだよな、もうゴールデンウィークだもんな。
　世間の大半の人は、明日も休みなんだよな〜。
　山道の渋滞は性質が悪い。
　狭くて、カーブ多くて、登山者いるから歩行者も多い。
　相当強引に行かねば追い抜きが大変なのだ(多分４００Ccじゃ無理)
　そこは大型、パワーに任せてガンガン攻めていったけどね。
　何とか温泉街を抜けると道も空きだして、芦ノ湖までは楽勝。
　ホントは芦ノ湖に寄りたかったが、人大杉でここはスルー。
　箱根峠の道の駅で一休み、そこから先に行くと、先ほどの狭い道が嘘のように、道が開けていて、カーブも攻め放題。
　どうもその辺のお金の使い方は、神奈川と静岡では違うみたいだね。
　三島に着くと、１２時だったので、昼飯食おうとウロウロしてたら、青看板に「伊豆」という言葉が。
　伊豆ならうまい飯があるだろと、よく分からん発想で一時間ほど走って伊豆に着く。
　なかなかバイクで入り易いところが無くて、さらにウロウロ。
　なんとか入れそうな場所を見つけ、刺身定食を注文。
　やっぱ新鮮なんだな、普段食わない貝類も普通に食えたよ。
　で、帰ろうと思い、青看板を見ると、三島以外聞き覚えの無い地名ばかり。
　三島から箱根で帰るのはさすがにいやだし、かといって沼津から東名で帰るのも面白くない(高速乗ると自分のリミッターはずれて捕まりそう)
　というわけで、カンを頼りに海岸線から帰ることに。
　

　…結論から言えば、そのカンは正しかった。
　しかし、その距離がどれほどのものか予想がついてなかった。
　延々と山あり海ありと走って、やっと青看板に小田原の言葉が出てきても、無常にもあと３１ｋｍの文字が…。
　で、やっと小田原着いて、通学路だったところを横切って、２４６号から帰ってきたのが午後５時前。
　今日一日の走行距離は２３０ｋｍ強。
　さすがに疲れたなぁ〜。